知っておきたい!働く時のルールと権利 (なるにはBOOKS)は、中学生・高校生に向けた働くを考える「なるにはBOOK」の一冊。正社員・非正規雇用労働者などの働き方の違いについてや、労働法などで守られる労働者の権利などがわかりやすく書かれている。

ブラック企業に雇われたがため、余暇を削られ何のために働いているか分からない正社員よりも、例え先行きが見えなくても、自分の時間を維持できる非正規雇用労働者という選択も、「仕方なく」とか「なんとなく」ではなくて、ちゃんと理解して目的を持って選択すれば悪くないと思う。

ハローワークで仕事を探している人は沢山いる。でもハローワークでは、履歴書の書き方・面接の仕方など積極的に教えてくれるが、労働基準法については教えてくれない。労働者にも労働基準法を教えてから求職を手伝えば、使い捨てするような会社がはびこることも、離職者が増えることもないのになぁと思う。

私の辞めた会社はどんなに働いても残業代が出なかった。私も当然出るのが当たり前と思っていたので、面接時に確認もしなかった。絶対変だと思った時には遅く、どこに相談すればいいのかも調べている時間はなかった。巻末には労働者をサポートする相談機関が載っている。サービス残業・休日なしで働いて体を壊し、なにも対処できないままボロボロになって会社を去る。そうなる前に、これから仕事を探そうとしている人に読んで欲しい本。



さてさて。興味があってやりたい仕事についたのに職を去った私。
また「正社員」で「好きな仕事」に就いたら、プライベートの時間はなくなってしまうんじゃないかと弱腰になってしまっている。定時であがれるような事務的な無難な仕事を探して、自分の時間を大切にしたいなぁと守りの姿勢に入っている。
でもそういう無難な仕事を選ぶなら、手元にある時間の使い道を明確にしておかないといけないなぁとも思う。どうでもいいことで、せっかく作った時間も過ぎてしまう気がして怖い。職を選ぶのって難しい。